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【AE】色収差(RGB Split/chromatic aberration)の効果を作成する。その1-標準エフェクト編

2015/07/02

RGB split_00

レンズの屈折率別に起こる像の色ズレ(※色収差 – Wikipedia)をAfter Effects上で作成する方法です。程よいインパクトがあり、アクセントを付けたい部分にかなり重宝します。
今回はプラグインは使用せず、After Effectsの標準エフェクトでの作例です。

手順

①レイヤーを3つ複製する

RGB split_01

わかりやすいようにリネーム・ラベル色分けしてあります。

②チャンネルコンバイナーを適用する

エフェクト>チャンネル>チャンネルコンバイナーを3つのレイヤーに適用し、それぞれ以下のように設定します。

  • 変更オプション:
  • ターゲット:赤のみ

RGB split_02RGB split_03

  • 変更オプション:
  • ターゲット:青のみ

RGB split_04

  • 変更オプション:
  • ターゲット:緑のみ

RGB split_05

~ちなみに~

エフェクト>チャンネル>チャンネル設定でもRGB分離はできます。
RGB split_12
指定のチャンネル以外をフルオフに設定します。
ただし設定する箇所がチャンネルコンバイナーに比べて一つ多くめんどくさいので、この効果を作るのに使う意味はあまり無いです。一応選択肢の一つとして書いておきました。

③レイヤーのモードを変更する

上2つのレイヤーの描画モードを加算に変更してください。

RGB split_06

一番下のレイヤーは通常でも加算でも構いません。

④レイヤーのスケールを変更する

それぞれのレイヤーのスケールを変更し、RGBのズレを作ります。

RGB split_07

場合によってはポジションをいじってみてもいいかもしれません。ただしやり過ぎると酔うというか、ちょっと気持ち悪いです。

いい感じの見た目になったら出来上がりです。

RGB split_08

応用

画面の外側に行くほどRGBのズレが大きくなることを利用して、放射状ブラーなどをかけると更にインパクトを与えることができます。

RGB split_11

画面の中心にはブラーがかからないようにマスクで抜いています。

漫画の集中線のように、攻撃が当たる瞬間!などの場面に使うといい感じなのではないでしょうか。限定的なシチュエーションのようですが、覚えておくと意外と重宝します。

 

From → After Effects, 作例

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