Particularでつくる葉っぱ舞い散り
いろんな動画で使われている基本の作例ですが、あまりやり方を説明しているものがなかったので書いておきます。
はっぱ・花びら・羽根などに応用可能で、画面の賑やかしに非常に重宝します。
プロジェクトファイル置き場
プロジェクトファイルをDLできます。参考になさりたい方はどうぞ。
https://www.dropbox.com/sh/l6ednxndr7um3cp/J8eiWhP_8J/Project%20Files/Leaf_Particular
詳しい手順は以下から。
下準備
まず素材を用意します。Photoshopで背景透過のpngにしておきます。素材の葉っぱはこちらからお借りしました。
手順
①AEで新規コンポジションに素材のpngを入れ”Leaf_texture”と命名します。
テクスチャの色調補正やレイヤースタイルの追加などはこのコンポで行います。
今回は逆光っぽい効果がほしいので”光彩(内側)”のレイヤースタイルを追加し、のちほどの見映えのためにナナメにしてあります。
②512×512の新規コンポジションを作成し、先ほどの”Leaf_texture”をプリコンポーズします(”Leaf_Particles”と命名)。
大きさはコンポの余白を残す程度に縮小。
なぜ512×512なのかというと、Trapcode Particularで指定できるパーティクルのテクスチャが512×512までなのです。それ以上だと怒られます。
エフェクト > Perspective > CC Cylinder を適用。
ここにエクスプレッションを追加して、自動でキーフレームの調節なしでクルクル動き続けるようにしたいと思います。
③CC CylinderのRotation Xに以下のようにエクスプレッションを記入します。
time*180
これは「1秒間にRotation Xが180度回転する」という意味です。
エクスプレッションのtimeが示す単位は、フレーム数ではなく秒なので注意が必要です。
回転の速度などは数字をお好みに調整してください。
また、逆回転にしたいときは以下のようにマイナスをかけるとよいでしょう。
time*-180
追記:CC CylinderのRadius値(デフォルトは100)で回転の半径を設定することができます。お好みで値を設定してください。
④新規で720pのコンポジションを作成します。
新規平面を用意し、先ほど作成した”Leaf_Particles”コンポジションも中に追加しておきます(目玉はいちおうOFF)。
新規平面に エフェクト > Trapcode > Particular を適用。
Particleの設定から、
* Particle Type:Sprite
* Texture:”Leaf_Particles”
* Time Sampling:Random-Loop
に指定します。
Time Samplingはパーティクル自体が持つアニメーションのタイミングをずらすためにこの設定にしてあります。Randomじゃないとキモい動きになります。
以下、詳細設定です。数字はお好みでいじってください。
Emitter
Particle
Physics
いい感じにふわーっと葉っぱが風に吹かれているようになればできあがり!
【応用】
遠景と近景のParticleレイヤーを用意すると少し奥行きが出ます。
* 流れの勢い:近景>遠景
* 葉っぱの数:遠景>近景
の順で変えるとそれっぽいです。冒頭に貼った動画ではそうしてます。
こんにちは。
花吹雪を作るのに参考にさせて頂きました。
一通り作ってみたのですが、Cylinderが生かされずに
Particularの指示だけで動いている様です。
色々触ってみたのですが、よく分かりませんでした。
お手数でなければ教えて頂ければ幸いです。
こんにちは。ブログを1年以上放置してしまっていたので、返信が遅くなりスミマセン。もう見ていらっしゃらないとは思いますが参考までに返答いたします。
CC Cylinderが聞いていないように見えるとのこと。直接プロジェクトファイルを拝見したわけではないので、はっきりと分かるわけではないのですが
・「time*180」のエクスプレッションがオフになっている、または記述ミス等でうまく作動していない
・CC CylinderのRadius(半径)に値を入力していない
・512×512のコンポのサイズをはみ出して回転している
等の原因が考えられます。
個人的にはCC Cylinder>Radiusに値が入力されていない説が有力かと思います(私の記事の書き方もマズかったです…)。
サンプルのプロジェクトファイルもDLできるようになっていますので、そちらと合わせて検証していただければと思います。